
本ワークショップは新しく加わった参加者も多かったため、第1回、第2回で明確になってきた魅力や課題を振り返ったうえで、課題にフォーカスし、課題解決へ向けて富士山を囲むステークホルダーが具体的に何ができるのかを段階的に話し合うワークショップになりました。
開催日:2024年5月14日
場所:富士吉田市民会館3階会議室1&2
参加者:38名(含む運営スタッフ)
取材関係:4名(山梨日日新聞・NHK・読売新聞・CATV)
当日の内容
※以下にある関係者とは・・・行政・山小屋・ガイド・麓観光
【①様々な関係者が混在したグループでのワーク】
第1回ワークショップで作成した図「富士山の課題」に、それぞれの課題に対して考えられるタスク(具多的にやらねばならないこと)を各人が付箋で貼り、その中でも優先度の高いものを選び、だれが、だれと取り組むのかも含めて話し合い、参加者全員と共有する。
◆①から出てきた課題グループ・・・
行政/防災・安全/人材育成/自然・保全/インフラ/経済・産業
/コンテンツ(新コンテンツ、ツアー・人材、文化・信仰、登山・五合目以下)
【②関係者ごとのグループに分かれてのワーク】(行政・山小屋・ガイド・麓観光事業者)
優先度の高いタスクをどのように実行・実現してくのかを、そのタスクに関係するグループで議論するなかで、課題解決の実践アイデア、解決の障害となるもの、厳しい現状などの意見を洗い出し、共有。

この日の結論
優先度の高いものを選び、話し合う予定が、多くの課題があらゆる立場において優先度が高く、たくさんの課題に意見が及びました(全126意見)。
多くの意見が出たところでこの日はタイムアウト。大量の付箋をスタッフが持ち帰り、後日参加者にフィードバックするという流れになりました。
集計の結果、特に多かった課題テーマランキングは以下となりました。
- 登山・入山管理
- 規制・制度
- 組織体制
- 交通
- トイレ・環境
- 観光と地域の関係
- 防災
- 文化・信仰
- 新しい観光コンテンツ
- 情報発信
主な意見としては、弾丸登山の規制、パトロールの常駐、登山者のマナー啓発、ガイドの質の向上、登山道の整備、登山規制のための予約システムの整備、管理主体の選定をするべき(管理権の根拠、法や条例で)、自然公園法と文化財保護法が厳しいために既存環境を活用できない、行政の担当部署間の連携が必要、人材育成のための制度が必要、電気・水の整備、馬返しまでの交通・道路整備、スバルライン廃止、災害時の対策強化、地元住民の意識向上、山と町をつなぐ産業のトータルプランの必要性など、課題解決のための観光コンテンツのアイデアもたくさん飛び出しました。
行政関係者も多く参加した今回のワークショップでは、行政への期待が膨らむ場面もありました。ファシリテーターの「意見を押し付けるのではなく、自分も出来ること、みんなで出来ること」を中心に置いて課題解決への議論を続けることで、富士山を囲むより良き未来がさらに具多的になった一日でした。
あらゆる立場からの意見、そしてそれぞれの立場への理解、3回のワークショップを通して、連携することの重要性と希望を参加者が持ち帰ることになりました。